簿記を始めるとき、意外と迷うのが電卓選びです。
「安い電卓でも大丈夫?」「最初から本格的な電卓を買った方がいい?」と、私自身もかなり悩みました。
レビューや機能をいろいろ調べたうえで、私はカシオの「本格実務電卓」と「スタイリッシュ電卓」の2タイプを使ってきました。
簿記の勉強や経理実務で実際に使い比べると、打ちやすさ・安定感・音・持ち運びやすさなど、想像以上に違いがありました。
この記事では、細かなスペックを並べるだけではなく、実際に使って感じた違いから、どちらが向いているかを紹介します。
結論|長く使うなら本格実務、コスパならスタイリッシュ

私が使っているのは、カシオの本格実務電卓「JS-20DCシリーズ」と、スタイリッシュ電卓「JF-S200シリーズ」です。
本格実務電卓は、カシオ公式でも簿記などの検定試験に適したモデルとして案内されています。
スタイリッシュ電卓は、薄さやデザイン性を重視したシリーズです。
実際に使って感じた違いをまとめると、次のようになります。
| 本格実務電卓 (JS-20DC) | スタイリッシュ電卓 (JF-S200) | |
|---|---|---|
| 向いている人 | 長く使う・早打ち重視 | 軽さ・持ち運び・コスパ重視 |
| 厚さ・重さ | 24.2mm・210g | 10.8mm・150g |
| 安定感 | ◎ | ○ |
| 画面 | 傾斜表示 | 角度調整可 |
| 打鍵音 | 静かめ | やや高め |
| 価格目安 | 6,000円前後〜 | 2,000〜3,000円台 |
※安定感・打鍵音は使用感、価格は記事作成時点の目安です。
簿記用の電卓を選ぶ2つのポイント
簿記用の電卓を選ぶなら、最低限この2点は確認しておきたいです。
- 12桁表示であること
- 日商簿記の試験で使える仕様であること
日商簿記では、印刷機能・音の出る機能・プログラム機能・辞書機能などがある電卓は使用できません。
一方、日数・時間・税計算・検算などは、条件を満たせば使用できます。
カシオ公式の仕様と日本商工会議所のルールを照らし合わせると、この2台はいずれも12桁表示で、現時点の日商簿記の電卓ルールに沿った仕様です。
ここからは、実際に2台を使って感じた違いを紹介します。
本格実務電卓|長く使う・早打ち重視の人向け
本格実務電卓は、約3年半使っています。
簿記1級の勉強や試験で使い、その後も経理などの仕事ではこちらがメインです。
使っていて特に気に入っているのは、キーの打ちやすさ・安定感・静音性です。
私が使っているJS-20DCは旧モデルですが、現在も流通在庫があります。
早打ちしても安定している
本格実務電卓の良さは、数字を続けて速く入力するときに感じます。
キーを素早く押しても入力しやすく、本体も机の上でずれにくいので、早打ちしやすいです。
前のキーから指を離す前に次のキーを押しても入力を認識しやすい「3キーロールオーバー」に対応しています。
さらに、裏面には大型ストッパーが4個あり、強めに打っても本体が動きにくい作りです。
静かな場所でも使いやすい
もうひとつ大きな違いを感じるのが、打鍵音です。
本格実務電卓はサイレントタッチキーで、音が比較的低め。
静かな場所でも、周囲をあまり気にせず使えるのが気に入っています。
実務で毎日のように使うようになると、ストレスなく打ち続けられることが大事だと感じます。
デメリットは価格と厚み
デメリットは、スタイリッシュ電卓と比べると価格が高めで、本体にも厚みがあることです。
毎日バッグに入れて持ち運ぶなら、少しかさばると感じるかもしれません。
それでも、仕事で頻繁に使う人や早打ちする人には、その分使いやすさを感じやすい電卓です。
現行モデル「JS-20DD」との違い
2026年8月には、現行モデルのJS-20DDシリーズが発売されています。
カシオ公式情報を見ると、旧モデルと基本仕様は近く、液晶は約10%大きくなっています。
これから購入するなら、旧モデルの在庫価格と現行モデルの価格・カラーを見比べて選ぶと分かりやすいです。
スタイリッシュ電卓|軽さ・コスパ重視の人向け
スタイリッシュ電卓のJF-S200シリーズは、約1年間使っています。
主に自宅での勉強や持ち運び用として選びました。
私は実際の試験では使っていませんが、簿記2・3級の学習で使う範囲では、機能面で十分だと思います。
私が使っているJF-S200は旧モデルですが、現在も流通在庫があります。
薄くて軽く、持ち運びやすい
スタイリッシュ電卓の良さは、薄さと軽さです。
本格実務電卓よりかなり薄く、60g軽いため、持ち運びやすさには差を感じます。
また、本格実務電卓は画面が傾斜したタイプですが、JF-S200は画面の角度を自分で調整できます。
デザインやカラーも選びやすく、価格・見た目・必要な機能のバランスがいいのも魅力です。
「簿記を始めるから、まずちゃんとした電卓が欲しい」という人には選びやすいと思います。
早打ちでは差を感じる
一方、2台を使い比べると、速く打ったときには違いがあります。
スタイリッシュ電卓は軽いため、強めに早打ちすると本体が少し動きやすく、がたつきを感じることがあります。
また、私の場合はかなり速く入力すると、まれに入力が追いつかないと感じることもありました。
打鍵音は本格実務電卓と比較すると少し高めで、カチャカチャと音がします。
とはいえ、普通の速度で使う分には特に気になりません。
現行モデル「JF-M200」との違い
現在は、スタイリッシュ電卓の現行モデルとしてJF-M200シリーズが販売されています。
カシオ公式情報を見ると、旧モデルとはサイズや画面の仕様がかなり変わっています。
旧モデルは厚さ10.8mm・150gで画面の角度を調整できますが、現行モデルは厚さ20.4mm・196gで、画面は角度調整式ではなく傾斜表示です。
そのため、私が旧モデルでメリットに感じている「薄い・軽い・画面の角度を変えられる」点は、現行モデルにはそのまま当てはまりません。
基本的な計算機能は共通しているので、これから購入するなら、価格やカラーだけでなく、薄さ・重さ・画面仕様も比べて選ぶと分かりやすいです。
詳しい仕様や最新の販売状況は、商品ページで確認できます。
迷ったら「今後どこまで使うか」で選ぶ
実際に使った旧モデル2台で比べると、
軽さ・持ち運びやすさ・コスパを重視したい
→ スタイリッシュ電卓
長く使いたい・早打ちすることが多い
→ 本格実務電卓
私自身も、仕事では本格実務電卓、勉強や持ち運びにはスタイリッシュ電卓と使い分けています。
現行モデルは仕様が異なるため、購入時は各章で紹介した違いも確認してみてください。
簿記2級・3級の勉強法や、ネット試験で感じた注意点はこちらの記事にまとめています。





