販売職から事務職への転職は難しい?経験を活かす伝え方

働き方

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販売職から事務職への転職は、簡単ではありません。

事務職は人気があり、経験者も応募してきます。

私が販売職から事務職へ転職したときも、後から聞いた話では、採用枠1人に対して応募は60人ほどだったそうです。

その中で採用された理由のひとつは、第一印象の良さだったと聞いています。

販売職で身についた対応力や、はきはきした受け答えは、面接では強みになります。

ただ、印象だけに頼るのは危険です。

応募書類では、販売職の中にある事務に近い経験を、具体的に伝える必要があります。

私自身、販売職から事務職へ転職活動をする中で、何をどう伝えればいいのか試行錯誤しました。

入社後は採用に携わる機会もあり、応募書類や面接で見られやすいポイントも少しずつ分かるようになりました。

この記事では、販売職から事務系の仕事へ移った実体験と、採用に関わる中で見えてきたことをもとに、販売職で得たスキルの整理方法や、応募書類・面接での伝え方をまとめます。

事務職転職の現実

事務職は人気があり、倍率が高くなりやすいです。

販売職だけでなく、営業職、サービス業、すでに事務経験がある人も応募します。

採用する側から見ると、事務経験者は安心感があります。

パソコン操作、電話対応、書類作成、社内でのやり取りなどを、ある程度分かっていると判断されやすいからです。

販売職から応募する場合は、経験者と比べられる前提で準備する必要があります。

販売職の事務要素

販売職というと、接客や売上目標のイメージが強いです。

私も当時は「販売職の経験を事務職でどう伝えたらいいんだろう」と思っていました。

けれど振り返ると、販売職の中にも事務に近い仕事はあります。

たとえば、発注や在庫管理、勤怠管理、売上管理、シフト作成、Excelでの集計、新入社員の教育マニュアル作成などです。

店舗によっては、本部への報告、取引先とのやり取り、電話対応をしている人もいると思います。

こういう業務は、販売職の中では当たり前にやっていたかもしれません。

ただ、事務職に応募するときは、そこをきちんと拾った方がいいです。

販売職の経験は、そのままだと接客の印象が強くなります。

だからこそ、接客以外に担当していた管理・確認・入力・報告などの業務を整理しておくことが大事です。

ただし、事務に近い経験を全部並べればいいわけではありません。応募する事務職によって、伝わりやすい経験は少しずつ変わります。

次は、事務職の種類ごとに、販売職の経験をどう伝えるかを整理します。

事務職別の伝え方

事務職といっても、仕事内容は求人によって違います。

一般事務、営業事務、経理事務、総務事務、採用系の事務など、同じ事務でも求められる力は少しずつ変わります。

同じ販売経験でも、応募する事務職によって、前に出す経験を変えた方が伝わりやすいです。

目指す事務職アピールしやすい経験
一般事務売上管理、Excelでの集計、電話対応
営業事務お客様対応、電話対応、サポート業務
経理事務売上管理、レジ締め、締切意識
総務事務勤怠管理、備品管理、社内対応
採用系の事務新入社員教育、マニュアル作成、スタッフとの調整

営業事務なら、お客様対応やサポート業務の経験。

経理事務なら、売上管理やレジ締めなど、数字を扱ってきた経験。

総務事務なら、勤怠確認や備品管理など、店舗運営を支えていた経験が近いです。

求人票を見ながら、「この仕事に近い経験は何か」を考えると、伝える内容を選びやすくなります。

応募書類の書き方

応募書類では、抽象的な言葉だけにならないようにします。

「コミュニケーション能力があります」「明るく対応できます」だけでは、事務職でどう活かせるのかが伝わりにくいです。

書くなら、担当していた業務が具体的に分かる形にします。

たとえば、売上管理の経験があるなら、次のように書けます。

「店舗での日々の売上管理を担当し、Excelへの入力、金額確認、本部への報告を行っていました。」

発注管理の経験があるなら、次のように書けます。

「在庫状況を確認し、必要数を判断して発注業務を行っていました。」

事務職では、正確さ、期限を守る力、周囲と連携する力も見られます。

そのため、「何を担当していたか」だけでなく、「確認していたこと」「気をつけていたこと」「応募する仕事と近い部分」まで入れると、伝わりやすくなります。

MOS・簿記の位置づけ

販売職から事務職を目指すなら、MOSのWordとExcelは取っておいて損は少ない資格だと思います。

事務職では、パソコンを使えることが前提になる求人も多いです。

販売職でパソコンを使っていたとしても、応募先にはどの程度使えるのかが伝わりにくいことがあります。

MOSがあると、「WordやExcelの基本操作はできます」と見える形で伝えやすくなります。

ただし、MOSを取れば必ず事務職に転職できるわけではありません。

資格は、経験を補足するものです。

「販売職の中でこういう事務作業をしていました。加えて、WordとExcelも勉強しました」

この形にできると、説得力が出ます。

経理事務も視野に入れるなら、簿記3級の勉強も役立ちます。

売上、仕入、経費、現金、預金などの基本を知っておくと、経理事務の求人内容も理解しやすくなります。

事務職や経理業務に役立った資格については、別の記事でもまとめています。

面接で見られること

面接では、販売職で身につた接遇スキルを活かせます。

はきはき話すこと、相手の話を聞くこと、明るく落ち着いて対応すること。

これは、販売職を経験している人の強みです。第一印象は、応募書類では伝わりません。

だからこそ、書類では事務に近い経験を具体的に書き、面接では販売で培った対応力を見せる。

この分け方が大事だと思います。

身だしなみも、面接では意識したいところです。

販売職では、職場によっては華やかな服装やメイクが求められることもあります。

事務職の面接では、華やかさよりも、清潔感と落ち着きが伝わる服装を選ぶ方が無難です。

明るくはきはきした対応は強みになりますが、同時に落ち着いて仕事を任せられそうかも見られていると思います。

退職理由の伝え方

退職理由は、前向きに伝えることが大事です。

販売職が合わなかったとしても、愚痴のように話すのは避けた方がいいです。

面接では、「なぜ販売を続けないのですか」と聞かれることもあります。

そのときに、販売が合わなかった話や、前職の人間関係の話だけになると、印象が悪くなりやすいです。

たとえば、このような伝え方なら自然です。

「販売の仕事にもやりがいはありました。ただ、長時間の立ち仕事やシフト勤務を続ける中で、長期的には事務系の仕事でスキルを積み上げていきたいと考えるようになりました」

前職を否定しすぎず、今後の方向性も伝わります。

販売で得た経験を認めたうえで、事務系の仕事でも今までの経験を活かしながら長く働きたいと伝えると、前向きに受け取られやすいです。

狙い目求人

販売職から事務職を目指すなら、最初から事務作業だけの仕事に絞らなくてもいいと思います。

販売経験を活かしやすいのは、少し人と接する要素がある事務です。

たとえば、電話対応が多めの事務、受付もする事務、営業アシスタント、カスタマーサポート寄りの事務、採用系の事務などです。

こうした求人は、販売職で身につけた対応力を評価してもらいやすく、入社後に書類作成、データ入力、売上管理、請求書処理などを経験できることもあります。

いきなり理想の事務職を狙うより、まずは事務経験として積み上げられる仕事を選ぶ。

この考え方も、現実的な選択肢です。

ちなみに、私が販売職から事務系の仕事を探していたときは、リクナビNEXTを中心に、求人サイトの新着求人をこまめにチェックしていました。

人気求人ほど、応募するタイミングは重要です。

求人が出ていても、実際にはすでに選考が進んでいて、採用枠が埋まりかけていることがあります。

販売職の経験を活かせる事務職を探すなら、まずは求人票を見ながら「自分の経験と近い仕事があるか」を確認してみるのがおすすめです。

リクナビNEXTで事務職の求人を見てみる

販売職の経験は、事務職にもつなげられる

販売職から事務職を目指すなら、まず自分の経験を棚卸しすることが大事です。

接客や売上だけを見ると、事務職とは離れているように感じるかもしれません。

けれど振り返ってみると、数字の管理、確認作業、報告、スタッフ対応など、事務職でも使える経験はあります。

応募する事務職に近い経験を選び、書類や面接で具体的に伝えられるようにしておく。

それが、販売職から事務職を目指すときに大事な準備だと思います。

販売職で消耗したことや、事務職に転職して感じた向き不向きについては、こちらの記事で詳しく書いています。

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