日商簿記1級の講座を選ぶとき、どこを選べばいいのか迷う方は多いと思います。
1級は、2級までと比べて範囲が広く、勉強期間も長くなりやすい試験です。
私は日商簿記1級の勉強を約2年半続け、最終的には同等レベルとされる全経簿記上級に合格しました。
実際に利用したのは、TACの通信講座、CPAラーニング、プロ簿記です。
大原については長期受講したわけではありませんが、体験授業や説明を受けたことがあります。
この記事では、その経験をもとに、TAC・大原・CPAラーニング・プロ簿記がどんな人に向いているのかをまとめます。
先に結論:私ならこう選びます。
| 迷っていること | まず見たい講座 |
|---|---|
| 試験対策をトータルで任せたい | TAC |
| 学習状況に合わせて講座を選びたい | 大原 |
| 無料で簿記1級の内容に触れてみたい | CPAラーニング |
| 理屈や背景からじっくり理解したい | プロ簿記 |
どの講座が一番良いというより、自分が何を重視するかで選び方は変わります。
詳しい比較は、記事後半の「TAC・大原・CPAラーニング・プロ簿記の比較表」で整理しています。
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講座選びで見ておきたいポイント
日商簿記1級の講座を選ぶときは、料金や知名度だけでは決めない方がいいと思います。
私が見ておきたいと思うのは、次のような点です。
- 模試や直前対策があるか
- 質問やサポート体制はあるか
- 通学か通信か
- 講義の説明や雰囲気が自分に合いそうか
- 教育訓練給付金の対象コースがあるか
日商簿記1級は範囲が広いため、講座の進め方やサポートの違いも確認しておきたいところです。
TACが向いている人

TACは、大手資格学校のカリキュラムに沿って、効率よく試験対策を進めたい方に向いていると思います。
私自身、日商簿記1級ではTACの通信講座を1年間受講しました。
当時受講したのは、『1級合格本科生』の1年コースだったと思います。
以前にTACの別の講座を通学で受けたことがあり、学習環境に良い印象が残っていたことも選んだ理由の一つです。
1年の流れに沿って進めたい人
TACで良かったのは、学習開始から本試験前までの流れが見えやすかったことです。
私が受講した講座では、通常講義で1級の範囲を学び、その後に問題演習、答練、模試、直前対策へ進んでいく流れでした。
日商簿記1級は範囲が広く、自分だけで「どこまで学ぶか」「いつから本試験対策に入るか」を決めるのは簡単ではありません。
その点、TACはカリキュラム全体が決まっているので、学習の順番で迷いにくかったです。
本試験を意識して仕上げたい人
簿記1級は、テキストを読んで理解したつもりでも、実際の問題になると解けないことがあります。
特に本試験では、時間配分や問題の取捨選択も必要になります。
TACでは、基礎を学ぶだけでなく、本試験に向けて得点を取りにいく練習まで進められた点が良かったです。
私も実際に1年間受講して、本試験の結果は67点。
合格点の70点まで、あとわずか3点でした。
1年でここまで得点できたことを考えると、TACの試験対策としての力は十分あったと思います。
通信でも学習ペースを作りたい人
私は、仕事や子育てとの両立を考えて通信講座を選びました。
通信講座は通学時間がいらない反面、自分で時間を作らないと学習が止まりやすいです。
それでもTACは、教材が手元にあり、講義もカリキュラムに沿って順番に受けられたので、「次に何を進めるか」で迷いにくかったです。
通学は難しいけれど、独学だけで進めるのは不安な人には使いやすい講座だと思います。
給付金を利用したい人
TACには、教育訓練給付金の対象コースが用意されている場合があります。
私が選んだコースも、雇用保険の教育訓練給付金の対象でした。
受講料は17万円前後だったと記憶しています。
条件を満たせば受講料の一部が戻ってくることも、受講を決める後押しになりました。
受講料やコース内容、給付金の対象コースは時期によって変わることがあります。
簿記1級講座は受講料も大きくなりやすいので、申し込み前に最新の資料を見ておくと判断しやすいと思います。
説明の相性も確認しておきたい
TACは試験対策が整理された、効率重視の講座だと感じました。
一方で、理屈や背景をじっくり聞きながら理解したい方は、他の講座もあわせて見ておくと安心です。
私の場合、工業簿記・原価計算では少し理解しにくい部分がありました。
このあたりの詳しい体験は、こちらの記事でまとめています。
大原が向いている人

大原は、大手資格学校で簿記1級を学びたい方にとって、比較しておきたい講座の一つです。
体験授業や説明を受けた範囲では、簿記や税理士試験など会計系資格に強く、学校らしい雰囲気のある資格学校という印象がありました。
学習状況に合わせて選びたい人
大原は、これから簿記1級を一通り学びたい方だけでなく、すでに勉強を進めていて、基本講義や直前対策を追加したい方にも検討しやすい講座だと思います。
独学では不安がある方や、講座の流れに沿って進めたい方は、選択肢に入れておくと比較しやすいです。
受講前に確認したいこと
大原はコースの種類がある分、自分がどの段階から講座を使いたいのかを整理しておくと選びやすいと思います。
これから一通り学びたいのか、苦手な範囲を補いたいのか、直前期の答練や模試を使いたいのかによって、見るべきコースは変わります。
CPAラーニングが向いている人

CPAラーニングは、まず無料で始めたい方や、苦手論点を補強したい方に向いていると思います。
無料とはいえ内容も充実していて、私も簿記1級の勉強中にとてもお世話になりました。
無料で使える学習環境
CPAラーニングは、講義動画だけでなく、テキストも無料で利用できます。
高額な講座を申し込む前に試せるため、自分に合うか確認しやすいと感じました。
苦手論点の補強に使いやすい
私の場合、TACで学んだあとに、理解が浅い部分を確認する形でCPAラーニングを利用していました。
特に工業簿記・原価計算では、実務経験を交えた説明があり、原価計算のイメージを持ちやすくなりました。
一度学んだ内容でも、別の先生の説明で聞くと理解が進むことがあります。
CPAラーニングだけで簿記1級を目指せるかどうかは、その人の理解度や演習量によると思います。
直前期向けのコンテンツはCPAラーニングにもありますが、簿記1級に特化して細かい出題傾向や直前対策まで詰めるというより、基礎固めや苦手論点の補強として使う方がしっくりきました。
プロ簿記が向いている人

プロ簿記は、理屈や背景からじっくり理解したい方に向いていると思います。
私の場合、富久田先生の説明がしっくりきて、分からなかった論点を整理するきっかけになりました。
プロ簿記で感じた良さ
プロ簿記は、解き方だけでなく「なぜその処理になるのか」を整理しながら学べる点が印象に残っています。
TACやCPAラーニングで学んできた内容を、もう一段深く理解するきっかけになりました。
処理の意味を理解しながら進めたい方や、講師との相性を重視したい方には、プロ簿記のような講座も選択肢になると思います。
受講前に確認したいこと
当時サブスク形式で利用できたため、高額な講座を申し込む前に試しやすい点も良かったです。
いきなり大きな金額を払うのが不安な方にとって、始めやすい形だったと思います。
一方で、大手資格学校の安心感や、通学型の学習環境を重視する方は、TACや大原も見ておくとよいと思います。
自分が重視したいポイントに合わせて比較することが大切です。
TAC・大原・CPAラーニング・プロ簿記の比較表
ここまでの内容をまとめると、次のようになります。
| 講座 | 私の利用状況 | 向いている人 |
|---|---|---|
| TAC | 簿記1級通信を1年間受講 | 効率よく模試や直前対策まで一通り受けたい人 |
| 大原 | 体験授業・説明を経験 | 学習状況に合った講座を選びたい人 |
| CPAラーニング | 論点補強で利用 | 無料で試したい、苦手論点を補強したい人 |
| プロ簿記 | 学習後半で利用 | 理屈や背景から理解したい人 |
どの講座にも良さがありますが、重視するポイントは少しずつ違います。
講座全体に任せたいのか、必要な部分だけ補いたいのか、説明の分かりやすさを重視したいのかを整理しておくと選びやすいと思います。
TACと大原で迷う場合

TACと大原で迷う場合は、料金だけでなく、どこまで講座に任せたいかで比べると選びやすいです。
TACは、講義から答練・模試・直前対策まで一通り流れに沿って進められるため、試験対策をトータルで任せたい方に向いていると感じました。
私自身もTACを1年間受講して、広い試験範囲を効率よく押さえやすかったことは大きなメリットでした。
一方で大原は、学校らしい雰囲気があり、合格コース・基本講義・直前対策など、学習状況に合わせて講座を選びたい方が比較しやすいと思います。
資料を見るときは、次のような点を比べておくと選びやすいです。
- コースの期間
- 直前期の演習内容
- 質問やサポート体制
- 受講料
- 教育訓練給付金の対象コース
このあたりを確認しておくと、料金だけでは分からない講座ごとの違いも見えてきます。
講座選びで大切だったこと

日商簿記1級の講座は、金額や知名度だけで選ばない方がいいと感じました。
高い講座だから必ず合う、安い講座だから不十分、というわけではありません。
大切なのは、自分が無理なく続けられて、カリキュラムや説明の仕方も含めて、勉強を進めやすいと感じられるかどうかだと思います。
実際に受けてみないと分からない部分もありますが、受講前にコース内容や講義の雰囲気、サポート、模試の有無を確認しておくことで、判断材料は増やせます。
TACが候補に入る方は、申し込むかどうかを決める前に、まず資料請求でコース内容や教育訓練給付金の対象コースを確認しておくと、他の講座とも比べやすいです。


